2009年12月04日
Tシャツのレシピ
前回投稿したシャツ話で、「そら豆先輩」 さんからメッセージを頂いた。先輩、ありがとうございます。
で、その質問の内容が、実にわかってらっしゃるというか…アマチュアの私が言うのもなんだけど、本当に服を作ってきた人ならではの鋭い質問だった。先輩のブログ『目指せ!手作り番長!』も拝見したのだが、すごい手芸好きな方のようなのである。
以下引用。
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はじめまして。以前ことぶきの画像を目撃してから、拝見しております。
Tシャツの接続部はどちらから縫われましたか?
Posted by えんどうまめ先輩 at 2009年12月03日
16:09
------------------------
引用終わり
(ことぶき、というのは焼津の居酒屋、壽屋のことだと思います。いいお店なんだけど、それはともかく。)
さて本題。

実は、このTシャツの縫い方については、昨日の記事で書こうかどうしようか迷った末にやめていた。
Tシャツの構造を書くのに昨日はあれだけ苦労し、たくさん書いたので、作り方まではまあいいかな、と日和ってしまっていたのだ。
でも、先輩からのメッセージを読みながら、改めて作った時のことを考えてみると、Tシャツの構造を思いついた時も楽しかったけど、縫い方を考えるのもかなりアタマを絞らされて楽しかったのを思い出した。
というわけで、今日は手描きソフトの映像を添えて、手順を書いてみる。

1
まず、裏返したシャツの中に、裏返していないシャツを入れて重ねる。
Tシャツの表面と表面が接するように重ねるわけだ。

2
今、Tシャツは裏返しの面が外に出ている状態。
重なりがずれないようにマチ針で止めて、首からヘソにかけての正中線をミシンで縫う。
ここで、ずれないよう、まっすぐに縫うのが意外にテクニックが必要だった。

3
同様に、背骨にあたるところのラインをミシンで縫う。
このシャツをうまいこと表を表面にして形を整えれば出来上がり。
……「うまいこと」、という言い方も我ながら無責任だけど、縫い終わればどう裏返すかは判ると思います。
かくいう私も、「理屈ではこれでできるんだよな」と思いつつ、初めて作るときは不安だったので、ひっくり返して本当に想像通りに縫えていた時は感動した。
何にせよ、初めて挑戦して出来た喜びは大きい。

このアイディアを展開して、サイズの違うTシャツを縫い合わせて遊んでみたのが下の図。襟のところを合わせると、左右のすそのところがずれてしまうのがいい感じ。
このTシャツも今は現物がない。
そうそう、最後に、『ミシンバイオレンス』、というタイトルについて補足しておく。
ミシンは英語でマシン。だから、マシンのバイオレンス、なわけです。
乱暴な機械が、機械的に、乱暴に縫い合わせると作品が生まれる、というイメージでした。
わかりにくいですね。
実は、ミシンのオマケ機能でボタンホールを作ってできる作品とか、展開もいろいろ考えていたので、連作の通しタイトルになればいいなあ、と思ってつけたのだが、その後はストップしてしまっている。
うーん、あの展覧会、ホントに面白かったなあ。
追伸
今回、図として使ったのは、iPhone アイフォンの無料アプリの手書きソフトです。”MONTBLANC”で検索すれば見つかると思います。
で、その質問の内容が、実にわかってらっしゃるというか…アマチュアの私が言うのもなんだけど、本当に服を作ってきた人ならではの鋭い質問だった。先輩のブログ『目指せ!手作り番長!』も拝見したのだが、すごい手芸好きな方のようなのである。
以下引用。
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はじめまして。以前ことぶきの画像を目撃してから、拝見しております。
Tシャツの接続部はどちらから縫われましたか?
Posted by えんどうまめ先輩 at 2009年12月03日
16:09
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引用終わり
(ことぶき、というのは焼津の居酒屋、壽屋のことだと思います。いいお店なんだけど、それはともかく。)
さて本題。

実は、このTシャツの縫い方については、昨日の記事で書こうかどうしようか迷った末にやめていた。
Tシャツの構造を書くのに昨日はあれだけ苦労し、たくさん書いたので、作り方まではまあいいかな、と日和ってしまっていたのだ。
でも、先輩からのメッセージを読みながら、改めて作った時のことを考えてみると、Tシャツの構造を思いついた時も楽しかったけど、縫い方を考えるのもかなりアタマを絞らされて楽しかったのを思い出した。
というわけで、今日は手描きソフトの映像を添えて、手順を書いてみる。

1
まず、裏返したシャツの中に、裏返していないシャツを入れて重ねる。
Tシャツの表面と表面が接するように重ねるわけだ。

2
今、Tシャツは裏返しの面が外に出ている状態。
重なりがずれないようにマチ針で止めて、首からヘソにかけての正中線をミシンで縫う。
ここで、ずれないよう、まっすぐに縫うのが意外にテクニックが必要だった。

3
同様に、背骨にあたるところのラインをミシンで縫う。
このシャツをうまいこと表を表面にして形を整えれば出来上がり。
……「うまいこと」、という言い方も我ながら無責任だけど、縫い終わればどう裏返すかは判ると思います。
かくいう私も、「理屈ではこれでできるんだよな」と思いつつ、初めて作るときは不安だったので、ひっくり返して本当に想像通りに縫えていた時は感動した。
何にせよ、初めて挑戦して出来た喜びは大きい。

このアイディアを展開して、サイズの違うTシャツを縫い合わせて遊んでみたのが下の図。襟のところを合わせると、左右のすそのところがずれてしまうのがいい感じ。
このTシャツも今は現物がない。
そうそう、最後に、『ミシンバイオレンス』、というタイトルについて補足しておく。
ミシンは英語でマシン。だから、マシンのバイオレンス、なわけです。
乱暴な機械が、機械的に、乱暴に縫い合わせると作品が生まれる、というイメージでした。
わかりにくいですね。
実は、ミシンのオマケ機能でボタンホールを作ってできる作品とか、展開もいろいろ考えていたので、連作の通しタイトルになればいいなあ、と思ってつけたのだが、その後はストップしてしまっている。
うーん、あの展覧会、ホントに面白かったなあ。
追伸
今回、図として使ったのは、iPhone アイフォンの無料アプリの手書きソフトです。”MONTBLANC”で検索すれば見つかると思います。
タグ :Tシャツ展