2009年11月30日
2009年11月29日
秘密基地へ


ひさしぶりに谷津山へ。
谷津山プレイパークは、また少し進化していた。
今日は、もらっちゃ王と妻と、竹を切り出しに行ってきた。
長い竹を坂道を引きずりつつ下ろすのを、もらっちゃ王も手伝ってくれた。
この竹がどうなるかは…とりあえずまだ秘密。
Posted by しぞーか式。 at
14:11
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2009年11月28日
壁からこんにちは。
私は、霊感が全くない。
いわゆる「心霊スポット」に行っても、全然何も感じないタイプだ。
でも、うちの妻はわりと霊感があるほうらしく、いろいろ見えないものを感じたり、正夢を見るタイプ。
こいう人と一緒に暮らしていると、自分が全く気がついていない時に相手だけが感じていることがあったりするので、なんだかソンをしているみたいな気がする。
たとえばこんな話。(恐い話じゃないので、安心してください)
結婚して、まだ子供が1人もいなかったころ。
部屋に1人でいた妻は、ふと、鴨居の上の壁に顔がのぞいているのに気がついた。なんだかいたずらな子供みたいな顔だったらしい。
別に悪いものだとも感じなかったのでじっと見ていると、その子と目があった。すると、子供のほうが、なんだかばつの悪そうな表情になって、すっと消えていったのだという。
私も、その日に、「こんなの見たんだよ」と妻に話を聞かされたことを覚えている。
でもその時は、妻にもそれがどんな意味なんだかわからなかった。
それからだいぶたって、長女(殿)、次女(姫)が生まれ、長男(もらっちゃ王)が生まれたときのこと。
妻は、もらっちゃ王の貌を見たとたん、「あっ!」と思ったのだという。
あの日、壁から顔を出していたのは、もらっちゃ王だった(笑)。。。。。。
「どんな人が自分のお母さんになるのか、覗きに来たんじゃないの」、と妻は考えている。
その後、一応もらっちゃ王には確認をとってみたが、お母さんとその昔に目が合ってしまったことは、どうやら覚えていないようである。
いわゆる「心霊スポット」に行っても、全然何も感じないタイプだ。
でも、うちの妻はわりと霊感があるほうらしく、いろいろ見えないものを感じたり、正夢を見るタイプ。
こいう人と一緒に暮らしていると、自分が全く気がついていない時に相手だけが感じていることがあったりするので、なんだかソンをしているみたいな気がする。
たとえばこんな話。(恐い話じゃないので、安心してください)
結婚して、まだ子供が1人もいなかったころ。
部屋に1人でいた妻は、ふと、鴨居の上の壁に顔がのぞいているのに気がついた。なんだかいたずらな子供みたいな顔だったらしい。
別に悪いものだとも感じなかったのでじっと見ていると、その子と目があった。すると、子供のほうが、なんだかばつの悪そうな表情になって、すっと消えていったのだという。
私も、その日に、「こんなの見たんだよ」と妻に話を聞かされたことを覚えている。
でもその時は、妻にもそれがどんな意味なんだかわからなかった。
それからだいぶたって、長女(殿)、次女(姫)が生まれ、長男(もらっちゃ王)が生まれたときのこと。
妻は、もらっちゃ王の貌を見たとたん、「あっ!」と思ったのだという。
あの日、壁から顔を出していたのは、もらっちゃ王だった(笑)。。。。。。
「どんな人が自分のお母さんになるのか、覗きに来たんじゃないの」、と妻は考えている。
その後、一応もらっちゃ王には確認をとってみたが、お母さんとその昔に目が合ってしまったことは、どうやら覚えていないようである。
タグ :殿姫もらっちゃ王
2009年11月27日
2009年11月26日
I can see for miles!
コーヒーといえば濃いのが好きだった。
これは、私の貧乏性と直結していると思われる。
苦いものは思い切り苦く、すっぱいものは思いっきりすっぱくないと、お金を払った気がしないというか、、、、。
逆に甘すぎるのと塩辛すぎるのは苦手なのだけど、「だって砂糖も塩も安いじゃないですか!だからこれはいいんです!!」
(↑論理が一貫してない)
しょっぱなから余談ですみませんでした。
まあまあとにかく、苦いコーヒーが好きな私は、中町の「シーン」とか、伊勢丹ウラの「オーク」とかに通いつめてきた。
んで、こちらも好きなのは変わらないんだけど(目の前で淹れてもらって、香りが立ち上るときの感激!)、最近妻に教えてもらって、全くタイプの違う喫茶店が気になっている。
『珈琲工房すがの』。市の女性会館「あいせる」の並びに立っている、一見普通の喫茶店だ。
コーヒー豆の販売にも力を入れているらしく、壁にはずらりと豆の入ったビンが並んでいるし、マスターは合間に焙煎もしている。
店内には、焙煎のあったかい香りが漂っていた。
この日は「清水」という、比較的苦味の強いブレンドを注文したのだけれど、味が非常にクリア。苦さで他の要素を潰さないように、ぎりぎりのバランスをとっている感じ。
よく、豆の味わい分析とかいって、苦味、酸味、甘み、香り、をチャート化したものを見かけるが、実は、あんまりピンとこない。実のところ、コーヒーの味わいって、それらが一丸となって塊で感じるので、あんまり分析的な講釈を聞いても、おいしいコーヒーを見つける参考にはならなかったのだ。
でも、「すがの」だと、すごくそれぞれの味が分かれて感じられる。なんというか、自分の舌の性能がよくなったような気さえする。タイトルに書いた、"I can see for miles"って、とある歌からの引用で、「何マイルも先まで見えるよ」、という意味なのですが、この、感覚が広がったような喜び、ニュアンスとしては判っていただけるだろうか?
布ドリップなので、それも関係しているのだろうか?
いやいや、しばらくはあんまり原因を追究せずに、いろんな味をまずは楽しんでみよう。
このお店なら、豆の特徴をそれぞれ楽しんでのめるんだろうな、という期待が高まっている。
ちなみに、妻によれば、ポットを持っていくとそれに淹れるサービスもやってくれるので、「アイセル」での会議では重宝しているそうだ。

http://www.sugano-coffee.com/
〒420-0865
静岡県静岡市葵区東草深町1-9
TEL/FAX:054-247-1567
営業時間:8:00~19:00
定休日:月曜日
これは、私の貧乏性と直結していると思われる。
苦いものは思い切り苦く、すっぱいものは思いっきりすっぱくないと、お金を払った気がしないというか、、、、。
逆に甘すぎるのと塩辛すぎるのは苦手なのだけど、「だって砂糖も塩も安いじゃないですか!だからこれはいいんです!!」
(↑論理が一貫してない)
しょっぱなから余談ですみませんでした。
まあまあとにかく、苦いコーヒーが好きな私は、中町の「シーン」とか、伊勢丹ウラの「オーク」とかに通いつめてきた。
んで、こちらも好きなのは変わらないんだけど(目の前で淹れてもらって、香りが立ち上るときの感激!)、最近妻に教えてもらって、全くタイプの違う喫茶店が気になっている。
『珈琲工房すがの』。市の女性会館「あいせる」の並びに立っている、一見普通の喫茶店だ。
コーヒー豆の販売にも力を入れているらしく、壁にはずらりと豆の入ったビンが並んでいるし、マスターは合間に焙煎もしている。
店内には、焙煎のあったかい香りが漂っていた。
この日は「清水」という、比較的苦味の強いブレンドを注文したのだけれど、味が非常にクリア。苦さで他の要素を潰さないように、ぎりぎりのバランスをとっている感じ。
よく、豆の味わい分析とかいって、苦味、酸味、甘み、香り、をチャート化したものを見かけるが、実は、あんまりピンとこない。実のところ、コーヒーの味わいって、それらが一丸となって塊で感じるので、あんまり分析的な講釈を聞いても、おいしいコーヒーを見つける参考にはならなかったのだ。
でも、「すがの」だと、すごくそれぞれの味が分かれて感じられる。なんというか、自分の舌の性能がよくなったような気さえする。タイトルに書いた、"I can see for miles"って、とある歌からの引用で、「何マイルも先まで見えるよ」、という意味なのですが、この、感覚が広がったような喜び、ニュアンスとしては判っていただけるだろうか?
布ドリップなので、それも関係しているのだろうか?
いやいや、しばらくはあんまり原因を追究せずに、いろんな味をまずは楽しんでみよう。
このお店なら、豆の特徴をそれぞれ楽しんでのめるんだろうな、という期待が高まっている。
ちなみに、妻によれば、ポットを持っていくとそれに淹れるサービスもやってくれるので、「アイセル」での会議では重宝しているそうだ。

http://www.sugano-coffee.com/
〒420-0865
静岡県静岡市葵区東草深町1-9
TEL/FAX:054-247-1567
営業時間:8:00~19:00
定休日:月曜日
2009年11月25日
時間が止まらない


某所で、不思議な文房具屋さんを見つけた。
レトロな店構え。店頭の一番目立つところには、木箱に大切に飾られた古~い消しゴムが。
日に当たりすぎて色あせてしまったノート、消しゴム、色紙などが並ぶ。
一瞬、時が止まってしまった店、と言おうと思ったのだが、時が止まっていれば、品物はこんなにも古びない。
時が止まらない店。
2009年11月24日
旅とくつろぎの永久運動

昨日おとといと、長野に家族で旅してきた。長野は遠いし寒かったけど、時に家を離れるのは楽しい。
もらっちゃ王(5歳男子)は、ここで見付けた螺旋状の棒が気にいったらしく、しばらく持ち歩いていた。
彼はこういう不思議な形のものを見つけてくるのが実にうまい。
捨てるのは実に下手だが。
やがて旅を終えて、家に帰るとほっとした。
「やっぱり家が一番」、ということを確かめるためにも、旅は大切だ。
唐突だが、音楽の3コードのCGFを思い出した。
C
安定しているが面白みがなくて、続けて聞いていると刺激が欲しくなる
G
不安定で、楽しいけど長くはいられない
F
比較的安定しているが、落ち着き度ではCには負ける
という3つの組み合わせ。日常と旅と仕事場の関係とよく似ているなあ。
こうして、旅にも寛ぎにも終わりはない。
2009年11月23日
妖精が壁から

石組みの頑強な壁。そこからふわりと妖精が飛び出してきた瞬間…
みたいに見えるけど、姫(小3女子)です。
まあ、普段の言動もどこか妖精めいてはいるが。
Posted by しぞーか式。 at
23:34
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2009年11月22日
2009年11月21日
ストフェスその2 、世界標準のユルさ
リポート続きです。
会場では、いくつかのバンドが並行してライブ中だった。
山口百恵のプレイバックパート2をアカペラで歌うチームあり、昭和歌謡っぽい声の女の子二人のデュオとか。
すんごい達者。アマの甘さがない、圧倒的な演奏だった。
ちなみに女の子バンドは、BOLEという名前だった。

しかし、会場では耳にタバコを突っ込んだおじさんが踊りくるっていた。
このおじさん、あんまりフォトジェニックなので、つい話しかけて写真撮っていいですか、とお願いしたら、耳にタバコをさし直してポーズをとってくれた。
ブログに使うんですよ、と言ったら、これもOK。
俺、もと吉本にいたんだよ、それも書いといて、とのこと。
おじさん、いろいろありがとうございました。
ほら、本当に載っけましたよ。
会場では、いくつかのバンドが並行してライブ中だった。
山口百恵のプレイバックパート2をアカペラで歌うチームあり、昭和歌謡っぽい声の女の子二人のデュオとか。
すんごい達者。アマの甘さがない、圧倒的な演奏だった。
ちなみに女の子バンドは、BOLEという名前だった。

しかし、会場では耳にタバコを突っ込んだおじさんが踊りくるっていた。
このおじさん、あんまりフォトジェニックなので、つい話しかけて写真撮っていいですか、とお願いしたら、耳にタバコをさし直してポーズをとってくれた。
ブログに使うんですよ、と言ったら、これもOK。
俺、もと吉本にいたんだよ、それも書いといて、とのこと。
おじさん、いろいろありがとうございました。
ほら、本当に載っけましたよ。
Posted by しぞーか式。 at
16:22
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2009年11月21日
ゆるゆると。ストフェスリポート1

静岡市青葉公園にて、ストフェス開催中。実は初めて行ってみた。
会場ではアーティストやそのタマゴたちがテントで出店していた。
作者とじかに話せる環境が面白い。
それにしても、気負わないこのゆるさよ!
いかにも静岡らしくおおらかなイベントだ。

会場には飲食スペースもあり、清水のおもしろスペース『スノドカフェ』のミネストローネとホットワイン、知る人ぞ知るゆるカフェ,『CAPU』のカレーをはしご。
これから三日間、夜七時まで。
Posted by しぞーか式。 at
16:20
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2009年11月20日
オリンピックが欲しい


クリスマスが近づいてきた。
「さんたさんへ クリスマスには せかいをください」
というギャグがあったけど、さっきもらっちゃ王(5歳男子)が「おとうさん、クリスマスにはオリンピックちょうだい」と言ったので驚いた。
よく聞くと、『バンクーバーオリンピック』というDSのゲームがあるらしくて、そのことだった。
写真はもらっちゃ王のお手製のDSとゲームチップ。字だけはお父さん。
クリスマスを睨んだ父子の戦いは既に始まっている。
Posted by しぞーか式。 at
22:35
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2009年11月19日
2009年11月18日
自分が漏れる?
明日まで泊まり仕事なので、合間で何とかブログを書いている状態。もうあと30分ほどで今日が終わる。
さて、ブログを毎日書くのはそれなりに大変だけど、最近、あんまり原稿を貯めずにその日に思いついたことを書く傾向が進んできた。
書くもののクオリティを考えるとあまりいい選択とは言えないけど、素の自分を覗き込むという意味ではなかなか楽しかったりする。
今日のように、手元にパソコンがない状況だと、当然携帯入力になる。
しかし、キーボード入力と携帯からの入力では、文体が変わってしまう。
もともと、私は文章をかなりいったりきたりしつつ推敲するほう。キーボードなら簡単に修正できるのが、携帯だとめんどくさい。というか、携帯だと思いついたことを反映する余裕がないまま忘れて、そのままになりがちなのだろう。
しかし、これはよく言えば、より頭の中から出てきた考えの原型に近いとも言える。素の自分が「漏れている」のかな。
漏れる自分を一番楽しんでいるのは自分だったりする。
さて、ブログを毎日書くのはそれなりに大変だけど、最近、あんまり原稿を貯めずにその日に思いついたことを書く傾向が進んできた。
書くもののクオリティを考えるとあまりいい選択とは言えないけど、素の自分を覗き込むという意味ではなかなか楽しかったりする。
今日のように、手元にパソコンがない状況だと、当然携帯入力になる。
しかし、キーボード入力と携帯からの入力では、文体が変わってしまう。
もともと、私は文章をかなりいったりきたりしつつ推敲するほう。キーボードなら簡単に修正できるのが、携帯だとめんどくさい。というか、携帯だと思いついたことを反映する余裕がないまま忘れて、そのままになりがちなのだろう。
しかし、これはよく言えば、より頭の中から出てきた考えの原型に近いとも言える。素の自分が「漏れている」のかな。
漏れる自分を一番楽しんでいるのは自分だったりする。
Posted by しぞーか式。 at
23:57
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2009年11月17日
ホカホカになる方法
両肩を結んだ線と背骨が交わるあたり。ここにホッカイロを貼っておくと、風邪をひかないらしい。
今日は早朝から外で仕事、しかも雨ということで、その
場所に貼ってみた。
効果覿面。雨に打たれながらのハードな状況だったが、楽々乗り切れた。
日が沈んだ今も、背中からホカホカ。
今日は早朝から外で仕事、しかも雨ということで、その
場所に貼ってみた。
効果覿面。雨に打たれながらのハードな状況だったが、楽々乗り切れた。
日が沈んだ今も、背中からホカホカ。
Posted by しぞーか式。 at
20:05
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2009年11月16日
1+3=2+2
1+3=2+2って、全くもって正しい。
イコールで結ばれる左右が等しいのであれば、1+3=3+1でも、1+3=2+2=2+2=2+2でも、等号は成立している。
だとすれば、計算ドリルでは、なぜ1+3=4しか正解ではないんだろうか。
本当は無数にある正解に目をつぶる練習をしているのか。
姫(小3女子)の計算ドリルを見ていると、いつもこんな類いの意地悪な考えが浮かんでしまう。
姫は真面目で、こういうことを言うと真剣に怒られるので、言わないではいるのだけれど。
今日、姫が、定期を忘れたとかで、駅までいって引き返し、大泣きをしながら帰ってきた。
そんなに真面目でなくてもいいんだよ、遅刻してもいいんだよ、と思いつつ、こういう話は伝え方が本当に難しいんだよな。
イコールで結ばれる左右が等しいのであれば、1+3=3+1でも、1+3=2+2=2+2=2+2でも、等号は成立している。
だとすれば、計算ドリルでは、なぜ1+3=4しか正解ではないんだろうか。
本当は無数にある正解に目をつぶる練習をしているのか。
姫(小3女子)の計算ドリルを見ていると、いつもこんな類いの意地悪な考えが浮かんでしまう。
姫は真面目で、こういうことを言うと真剣に怒られるので、言わないではいるのだけれど。
今日、姫が、定期を忘れたとかで、駅までいって引き返し、大泣きをしながら帰ってきた。
そんなに真面目でなくてもいいんだよ、遅刻してもいいんだよ、と思いつつ、こういう話は伝え方が本当に難しいんだよな。
Posted by しぞーか式。 at
23:44
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2009年11月15日
言いよどむことで伝わるもの
先日、静岡県立図書館で見つけた小林秀雄の講演CDの話の続き。
このシリーズは七分冊になっていて、それぞれ一時間ほどのCDが二枚セットになっている。とりあえず三シリーズを借りて、パソコンに取り込んで、二週間たった今、ようやく一通り聞けた。
iPhoneで通勤の途中などで聞いているので、切れぎれなのだが、小林さんの独特の語り口は堪能させてもらっている。
前回も書いた話だが、なんとなく尻切れトンボだった気がするので、もう少し書いてみる。
小林秀雄は、活字になった講演集は読んでいて、雰囲気も知っているつもりでいた。
しかし、今回音声で聴いて印象的だったのは、会場にすごく親密な空気が満ちていたことだった。
小林が客に向かい合い、話し、挑発し、笑わせる。
小林が、「この話、どう言おうかな」と考えあぐねる時には、十秒近くの間があくことさえある。
十秒の沈黙は長い。でも、その沈黙を共有することで、こちらに伝わる何かもある。
小林が昔書いていたように、静止しているように見える独楽が、実は高速回転しながらどれだけの緊張をはらんで立っているかという驚き。それが、この録音には閉じ込められている。
逆説的なのだが、小林の語り口が志ん生に似ているということは、志ん生がどれだけ真剣に客と向かい合っていたかという証左にもなっているのだ。
ところで、余談だが、最近、音楽CDを買ったりパソコンに取り込んだりしたところで安心する悪い癖が出てきた。本でいう「つん読」の音源版だ。
一時間のCDでも、実際に取り込むのに必要な時間は6.7分ほどしかかからない。どんどん取り込んで、後で聴こうと思っていると、また次のCDを取り込んでしまい、なんとなく聞かないまま持っている、というのが典型的なパターン。
昔は、レコードを月に一枚なんて買えなくて、やっと買ったレコードが全然理解できなくても、とりあえず覚えるまでは聞くということを繰り返してきた。
それが、フリージャズでも『泳げ!たいやきくん』でもオフコースでもいいのだ。毎日毎日聞いて、音楽との付き合い方を学ぶというのかな。
ちなみに、上記三枚は実話で、フリージャズというのは山下洋輔トリオの「ピカソ」など。
擦り切れるまで聴いていたという記憶がある。
そうして聞き込んだあとのウン十年後の今。聴きかえすと、こんなに細かい音まで聴いていたんだ、という驚きあり、この音を聞きのがしていたんだという驚きあり。当時の自分の耳が、時間を経てどう変わったかが判って、すごく刺激的なのだ。
浴びるように大量に聴く、というのと同じぐらい、少ない枚数をきちんと聞き込むことも大事だと思うのだが、我が家の子供たちも含め、同じ曲を聞き込む訓練をしなくちゃ、と思う。
いつでも聴けるということ、聞き飽きるほど聴きこむということ、この二つの間には暗くて深〜い溝が横たわっている。
このシリーズは七分冊になっていて、それぞれ一時間ほどのCDが二枚セットになっている。とりあえず三シリーズを借りて、パソコンに取り込んで、二週間たった今、ようやく一通り聞けた。
iPhoneで通勤の途中などで聞いているので、切れぎれなのだが、小林さんの独特の語り口は堪能させてもらっている。
前回も書いた話だが、なんとなく尻切れトンボだった気がするので、もう少し書いてみる。
小林秀雄は、活字になった講演集は読んでいて、雰囲気も知っているつもりでいた。
しかし、今回音声で聴いて印象的だったのは、会場にすごく親密な空気が満ちていたことだった。
小林が客に向かい合い、話し、挑発し、笑わせる。
小林が、「この話、どう言おうかな」と考えあぐねる時には、十秒近くの間があくことさえある。
十秒の沈黙は長い。でも、その沈黙を共有することで、こちらに伝わる何かもある。
小林が昔書いていたように、静止しているように見える独楽が、実は高速回転しながらどれだけの緊張をはらんで立っているかという驚き。それが、この録音には閉じ込められている。
逆説的なのだが、小林の語り口が志ん生に似ているということは、志ん生がどれだけ真剣に客と向かい合っていたかという証左にもなっているのだ。
ところで、余談だが、最近、音楽CDを買ったりパソコンに取り込んだりしたところで安心する悪い癖が出てきた。本でいう「つん読」の音源版だ。
一時間のCDでも、実際に取り込むのに必要な時間は6.7分ほどしかかからない。どんどん取り込んで、後で聴こうと思っていると、また次のCDを取り込んでしまい、なんとなく聞かないまま持っている、というのが典型的なパターン。
昔は、レコードを月に一枚なんて買えなくて、やっと買ったレコードが全然理解できなくても、とりあえず覚えるまでは聞くということを繰り返してきた。
それが、フリージャズでも『泳げ!たいやきくん』でもオフコースでもいいのだ。毎日毎日聞いて、音楽との付き合い方を学ぶというのかな。
ちなみに、上記三枚は実話で、フリージャズというのは山下洋輔トリオの「ピカソ」など。
擦り切れるまで聴いていたという記憶がある。
そうして聞き込んだあとのウン十年後の今。聴きかえすと、こんなに細かい音まで聴いていたんだ、という驚きあり、この音を聞きのがしていたんだという驚きあり。当時の自分の耳が、時間を経てどう変わったかが判って、すごく刺激的なのだ。
浴びるように大量に聴く、というのと同じぐらい、少ない枚数をきちんと聞き込むことも大事だと思うのだが、我が家の子供たちも含め、同じ曲を聞き込む訓練をしなくちゃ、と思う。
いつでも聴けるということ、聞き飽きるほど聴きこむということ、この二つの間には暗くて深〜い溝が横たわっている。
Posted by しぞーか式。 at
21:36
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2009年11月14日
「ほんっと」と「ほんとに」
最近、「ほんっとごめんなさい」っていう言い回しが耳についてならない。
「ほんとうにごめんなさい」から「に」を取って、「っ」のところで妙なタメを作るだけなんだけど、それだけで、よく言えばワイルド、でも傲岸で不誠実なニュアンスが生まれる。
私だけかな?
イイ歳したオトナもよく使うのに気づき、びっくりしてしまったので、あえて文にしてみた。
言葉って変わるものだから、正しい言葉使いなんてない。
だけど、一方で、そういう細部に気づける自分も大事にしておきたい気がするのだ。
「ほんとうにごめんなさい」から「に」を取って、「っ」のところで妙なタメを作るだけなんだけど、それだけで、よく言えばワイルド、でも傲岸で不誠実なニュアンスが生まれる。
私だけかな?
イイ歳したオトナもよく使うのに気づき、びっくりしてしまったので、あえて文にしてみた。
言葉って変わるものだから、正しい言葉使いなんてない。
だけど、一方で、そういう細部に気づける自分も大事にしておきたい気がするのだ。
Posted by しぞーか式。 at
23:04
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2009年11月13日
図書館を使い倒す(たぶん「その2」)
昨日は県立大学に行った(正確には県立大学の学食に行った)話をしたのだが、今日は、その時に行った県立図書館についての話。
以前、市立図書館に関しては、このブログでCDの充実について力説したような気がする。
今日はしつこく、県立図書館のCDの充実の話である。(進歩がないブログだなあ)
きっかけは、小林秀雄の講演CDを探したことだった。
以前、静岡市立図書館については、ウエブで検索ができるうえ、予約することまでできる、と書いたと思う。ところが、気がつかないうちに県立図書館も同じ状況になっていた。
市立のほうは、静岡市内の全ての図書館の所蔵を調べることができたり。希望の図書館窓口まで配達してくれたりするすごいシステムを持っているのだが、残念ながら、上記の「小林秀雄講演」については、所蔵していなかった。
やっぱり買わなきゃだめかなあ、でも高いしなあ、と思っていた矢先。たどり着いたのが県立図書館のホームページだった。
これが県立図書館の検索ページだ。
こちらも。市立図書館と同じく、検索や予約がパソコンからできるように、いつの間にか整備されていた。
正直、市立図書館よりは音資料は少ないのだが、

泉鏡花の朗読CDとか、、、

(この羊の角模様を見て判るように、静岡市在住の染色家、望月通陽さんが装丁している、余談でした)

ドイツ出身の積み木デザイナー、ペア・クラーセンのインタビューCDがあったりする。
これがネフ社で彼がデザインした積み木。超高いんだけど、触ってみると彼がいかに天才であるかわかるし、自分で持っていたくなる。
話がそれたが、このCD、ドイツ語で1時間一本勝負のガチなCDだ。
ちなみに、以前このブログで紹介したD & Department Store のプロデュースで、かなりレアなものなので、図書館で気軽に借りられるのもよしあしだとも思うのだけども。
まあ、そんなわけで、思っても見なかったCDに出会える場所ということで、県立図書館、あなどるべからず。研究するだけの場所ではないのだ。
、
以前、市立図書館に関しては、このブログでCDの充実について力説したような気がする。
今日はしつこく、県立図書館のCDの充実の話である。(進歩がないブログだなあ)
きっかけは、小林秀雄の講演CDを探したことだった。
以前、静岡市立図書館については、ウエブで検索ができるうえ、予約することまでできる、と書いたと思う。ところが、気がつかないうちに県立図書館も同じ状況になっていた。
市立のほうは、静岡市内の全ての図書館の所蔵を調べることができたり。希望の図書館窓口まで配達してくれたりするすごいシステムを持っているのだが、残念ながら、上記の「小林秀雄講演」については、所蔵していなかった。
やっぱり買わなきゃだめかなあ、でも高いしなあ、と思っていた矢先。たどり着いたのが県立図書館のホームページだった。
これが県立図書館の検索ページだ。
こちらも。市立図書館と同じく、検索や予約がパソコンからできるように、いつの間にか整備されていた。
正直、市立図書館よりは音資料は少ないのだが、

泉鏡花の朗読CDとか、、、

(この羊の角模様を見て判るように、静岡市在住の染色家、望月通陽さんが装丁している、余談でした)

ドイツ出身の積み木デザイナー、ペア・クラーセンのインタビューCDがあったりする。
これがネフ社で彼がデザインした積み木。超高いんだけど、触ってみると彼がいかに天才であるかわかるし、自分で持っていたくなる。
話がそれたが、このCD、ドイツ語で1時間一本勝負のガチなCDだ。
ちなみに、以前このブログで紹介したD & Department Store のプロデュースで、かなりレアなものなので、図書館で気軽に借りられるのもよしあしだとも思うのだけども。
まあ、そんなわけで、思っても見なかったCDに出会える場所ということで、県立図書館、あなどるべからず。研究するだけの場所ではないのだ。
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タグ :県立図書館
2009年11月12日
弁当系男子
ちょっと仕事があって、静岡県立大へ。

写真が暗くてすみません。
で、実は、お昼前に着いて、学食で食べたいという野望を持っていたので、いそいそと学食へ。
メニューはラーメンとかいろいろあったんだけど、しくみがわからない。
とりあえず、前の人が注文するのを見よう見真似で、中のおばさんに注文し、レジに並ぶ。

これ、チキンカツとトン汁。これで500円と言うのが、なんとも学食。
ごはんは小さいのにしたんだけど、普通においしいし、おなかはもう一杯、という感じ。
女子のみなさんは、食堂で、普通に持ち込みのコンビニ弁当的なものを食べている。
持込なんて大胆な、と最初は思ったけど、まあこれは、ランチを売っている売店も近くにあるので、持込みを食べてもOKにしとかないと何かと都合が悪いんだろうな。
んで、さらに驚いたことに、弁当を持ってきている男子がちらほら。全体の1割ぐらいはお弁当だったのではないだろうか。これが噂の『弁当系男子』かぁ。(いやいや、全然噂にはなっていないけど)
その時は、てっきり彼らが自分でお弁当を作っていると思い込んでたんだけど、今考えてみると、彼らは自宅生で、母親に作ってもらったりしてるのかなあ。
そう考えると、女子にほとんど弁当の人がいなかったことも、なんとなく説明がつくし。
まあ、高校までは普通にお母さんのお弁当を食べていたわけなので、大学になったからといって弁当を卒業することもないのだろうけど、、、、、。
なんか、男子だけがお弁当というのが、昨今はやりの「草食系男子」のイメージを補強しているようで、なんだか面白かった。

写真が暗くてすみません。
で、実は、お昼前に着いて、学食で食べたいという野望を持っていたので、いそいそと学食へ。
メニューはラーメンとかいろいろあったんだけど、しくみがわからない。
とりあえず、前の人が注文するのを見よう見真似で、中のおばさんに注文し、レジに並ぶ。

これ、チキンカツとトン汁。これで500円と言うのが、なんとも学食。
ごはんは小さいのにしたんだけど、普通においしいし、おなかはもう一杯、という感じ。
女子のみなさんは、食堂で、普通に持ち込みのコンビニ弁当的なものを食べている。
持込なんて大胆な、と最初は思ったけど、まあこれは、ランチを売っている売店も近くにあるので、持込みを食べてもOKにしとかないと何かと都合が悪いんだろうな。
んで、さらに驚いたことに、弁当を持ってきている男子がちらほら。全体の1割ぐらいはお弁当だったのではないだろうか。これが噂の『弁当系男子』かぁ。(いやいや、全然噂にはなっていないけど)
その時は、てっきり彼らが自分でお弁当を作っていると思い込んでたんだけど、今考えてみると、彼らは自宅生で、母親に作ってもらったりしてるのかなあ。
そう考えると、女子にほとんど弁当の人がいなかったことも、なんとなく説明がつくし。
まあ、高校までは普通にお母さんのお弁当を食べていたわけなので、大学になったからといって弁当を卒業することもないのだろうけど、、、、、。
なんか、男子だけがお弁当というのが、昨今はやりの「草食系男子」のイメージを補強しているようで、なんだか面白かった。