2013年02月28日

イサーンの『城』。

さてさて、では、タイの北東部イサーンを旅した話を、本格的に始めましょう。
イサーンに行く前は、私はスコータイという、タイ中部の世界遺産の遺跡の町スコータイを旅していました。

でも、まずはガツンと省略して、スコータイを出発するところからお話します。とはいえ、一応数枚証拠写真を。



ワット・シー・サワーイという、銅鐸みたいな形の石造りの寺院。


ワット・マハータートという場所です。もともと木造の屋根があったんだけど、石の柱だけが残ったのだとか。
どでかいです。


とまあ、こんな仏像を山ほど見ました。
(省略しすぎ(笑)イサーンの話がひと段落したら、またこのへんもご紹介するつもりではあります。)


遺跡を見た翌日、いよいよ旅の最終目的地、奇祭の町ダーンサイを目指して出発です。


サングラスがこわいけど、じつは人のいいおじちゃんでした。ダーンサイまで、直通で行く手段はありません。なので、このおっちゃんに、サムローという簡易タクシーで、中継地、ピッサヌロークまで連れて行ってもらいました。


バスステーションでびっくりしたのが、バスの窓口のスタッフの一言でした。
そこは、ピッサヌロークからダーンサイへのチケットを売る窓口なのですが、彼女に、逆ルート(ダーンサイ→ピッサヌローク)のバスの時間を聞くと、「知らない」と言われてしまったのです。

私「え?行きのチケットは売ってますよね。で、なんで帰りの時間がわからないの?帰りの便もあるでしょうに」

スタッフ「そもそもダーンサイからここへ来るバスがあるかどうか、ここではわかりません」

なんと、行きのチケットを売っている窓口で、帰りのバスがあるかどうかわからないとは、、、、。

それまで、窓口の人との英語は、片言とはいえ通じてるような気はしていました。だいぶ筆談も交えて、ですが。いや、通じてないのかな?もしも通じてるとしたら、帰りのバスがわからないということなんてあるの?バス会社の連絡システムの問題?言葉の問題?それとも、この窓口の人の個人的なキャラで面倒がられた?

結局このスタッフさんといくら話してもらちが明かず。とはいえ乗換えまでにそこそこ時間はあったので、バスステーションの周りをうろつくことにしました。



バスステーションの周囲を一回りする中で、やっと見つかった英語の表記が、この internetという看板と、 "Jumbo Net"という店名。メールとかいろいろやりたいことがたまっていたので、このカフェでちょっと休憩することにしました。メールを見たり、ミネラルウオーターを買って飲んだりしながら、店のおじちゃんと話をしてみると、英語が普通に通じます。おっちゃんに聞くと、アメリカで夫婦ともども、何年か暮らしたことがあり、英語はばっちりなんだよ、とのこと。でも、「このあたりで英語が話せるの、俺たち夫婦ぐらいじゃないの」、と、、、、。そうなんですね。タイもバンコクを離れると、本当に英語が通じない。アルファベットも見る機会が減るし、英語は片言ですら通じないことが多いので、このおっちゃんと出会ったラッキーさを感じます。

そこで「実は、さっきバスステーションに行ったら、ダーンサイからここへの帰りのバスがあるかどうか、わからないって言われてしまって、困ってるんです」と言ったら、おっちゃんは「さすがにそれはないと思うよ。君のタイ地名の発音が悪いんじゃないか。俺が聞いてやるよ」と、バス会社に電話をかけてくれることになりました。そこで、電話代+いくらかを支払うことをむりむりお願いして、電話してもらうことにしました。



手前が奥さん、奥でタイ語で電話してくれているのがジャンボネットのご主人です。頼もしいですね。

ところが、ですね。
おっちゃんがタイ語で窓口に電話してくれた結果。

おっちゃん「聞いてみたら、ダーンサイからここへのバスがあるかどうかはわからないって言ってる。もうこうなったら、ダーンサイに行って、ダーンサイのバスチケット売り場で聞くしかないね。」

なんかね、一つ越えたと思ったら越えてないこの感じ。越えた先に新たな問題がそびえたってくる。なんだか、カフカの『城』みたいな話になってきてる。。。。。。


ここで、私がつけていた旅のノートから引用します。
--------------------------------------------------
あと20分でダーンサイ行きのバスが出るが、それだって今待っている12番から出るのかはわからない。
今日の宿も未定なら、明日の予定も。
--------------------------------------------------

だいぶへこんでますね(笑)




実際、なぜかバスが到着したのは、12番じゃなくて13番。

バスを待ちながら偶然とった写真にダーンサイ行きのバスが写っていました。
でも、この写真を撮った時点では、13番に止まっていたため、まだこれがそのバスだと気づいていません。


・・・どうなる、この旅!


というわけで、順調に、混沌の只中へ向かう予感を感じつつ、旅は続きます。

おまけの写真は、中華鍋を持って家に帰るおばちゃん。


  


Posted by しぞーか式。 at 20:21Comments(2)イサーン式。

2013年02月27日

今年は7月10~12日でした



昨日わからないといったピーターコンの日取り、ルーイの観光局にメールしたら、1日で返事が返ってきました。
今年のお祭りは7月10~12日だそうです。
(ちなみにルーイ観光局のメアドは、tatloei@tator.th 。英語が通じるし、非常にレスポンスが早いです。)

このルーイ県の観光局。実は、ここに聞いてみるという知恵がつくまでに、けっこう紆余曲折がありました。というのも、バンコクにある、タイ全体を管轄する観光局には、窓口まで行って問い合わせをしたのですが、どうやらそこには情報が集中するようなシステムがないようで、いって見ないとわからない、と言われてしまったんです。

つまり、バンコクの観光局では、ルーイ県ダーンサイ地方のお祭りの情報はあまり持っていないということなんです。観光局の名誉のために言っておくと、この時にはルーイ県の英語の観光パンフをくれましたし、そこを読めば、ルーイ観光局の問い合わせ先や、ホテルリストなどは載っています。だから、ルーイに直接連絡することをおもいつけば、苦労しなかったのに~~。


さらに、ダーンサイとバンコクの交通。これについても、バンコクの観光局では飛行機とか列車とかいろいろ親身にアイディアを出してくれたんですが、実は、バンコク~ダーンサイ直通の長距離バスが、1日に5本も出ていたんです。それに気づくのは、ほとんど旅も終わりになってから、、、、、(涙)。

いや、窓口の若者たちはとても親身になってくれました。たぶん、お祭りの日程情報と同様、交通についても、観光局に情報が集中するような仕組みがないのだと思います。
でも旅するこちらとしては、「直通のバスがあるかも」くらいでも教えてくれていれば、旅の間中、ダーンサイからバンコクへ帰る手段をあれこれ考えながら旅しなくてもよかったのになあ、と思ってしまうわけですが。


でもまあ、そもそもこの『イサーン式。』を書き始めた理由は、こういう状況のタイを日本人が旅する時に、少しでも情報になればということなわけです。実際、ルーイにはその後何度かメールして、情報をもらいましたし。


さて、このブログでは、次回ぐらいから、ピーターコンのお祭りを見るまでを時系列で書いていこうと思っています。
でもその前に若干前ふりが必要だと思いますので、今日はそのあたりを。。。。。
私は、祭りの1週間ほど前に、一度ダーンサイに行っています。というのは、まずは一度実際にダーンサイに行って、そこで祭りのホテルと帰りの便を確保してから、べつなところでゆっくり過ごし、再び戻ってきて祭りを見ようと思ったからです。
「この程度の旅に、そこまで慎重に構えるの」「慎重すぎるんじゃない」などと思う方もおられるはずですが、いやいや、アジアの中でも、タイの予定の建てにくさは飛び抜けている、というのが、旅を終えてみての実感だったりします。そして、その原因は、英語が通じないことだけじゃありません。

というわけで、お祭りのずいぶん前にダーンサイに行ったり、せっかく行ってもそのあと寄り道したりしますが、そういう安全を期するための動きです。読んでいて「?」とならぬよう、あらかじめご承知ください。




これは、ダーンサイのお祭りで並んでいた、強烈な色のジュース。味はどれも強烈に甘いです、、、、、。
  


Posted by しぞーか式。 at 23:54Comments(0)イサーン式。

2013年02月26日

お祭りはいつ?

ピーターコンフェスティバル Phi ta Kohn Festival 、という祭りがあります。
タイの北東部ルーイ州 Loei のダーンサイ Dan Sai という町で、新月のころ3日に渡って行われるお祭りで、この期間だけ、町の人々が手作りのマスクをかぶって町を練り歩きます。



『地球の歩き方』でもほんの十数行、「タイ随一の奇祭」として紹介されています。
なぜこの祭りに惹かれたのと聞かれても、「たまたまです」以上の説明がうまくできないのですが、とにかく、私は去年の6月、この祭りを見るのを旅の最終目的にタイを旅しました。その思い出をこれから書こうと思います。
せっかくなので、できる限り実用的に書きます。なので、文字数多目の記事、しかも長帳場になりそうな予感です。


さて。去年(2012年)は6月22~24日にあったこのお祭り。今年はいつあるか、さっき google で調べてみました。

ダーンサイのホームページ
7月10~11日

Thai Land For Visitors
おそらく6月7日から

お祭り関係をまとめたカーニフェストというHP
6月28日~30日

Travel SwithterのHP
6月21~24日

Tourism ThailandのHP
7月10~12日

みんな言ってることが違うじゃん・・・・(笑)しかも、みんな断言してるし…。

とまあ、こんな状況を、ひとまず『イサーン式。』と、このブログでは呼ぶことにします。

たぶん、去年はこんなに充実したウエブ情報がありませんでした。なので、実際にタイに行くまで、本当にこの日(2012年6月22~24日)に行われるか、確信がもてなかったという始末、、、、、、。そういう経験を経てみると、この記述のブレも、実にタイらしい。2012年のように、土日を中心に設定するか、あくまで月の満ち欠けにこだわって設定するか、の意思統一ができていないのだと思われます。だったら確定したかのような発表をするなよ、とも思いますが、、、、、。


で、何が言いたいかというとですね、こういう混沌の中をかきわけながら旅するのって、むっちゃ楽しいわけですよ。
今回の『イサーン式。』、きっと「混沌」という言葉が毎回1度は登場する気がするのですが、まあどうなることやら。

ちなみに、今年のお祭りの日ですが、実際にお祭りのあるダーンサイの町のHPで述べているので、たぶん7月10日早朝からが霊魂を呼び出す前夜祭、11日が本祭、12日の午前中が日本のお祭りでいう「鎮め」、まあ余韻ですね、、、、というスケジュールだと、なんとなく私は思うのですが、どうなんでしょ。このへんも、おいおい確かめてみておきますね。


写真は、宇宙人、、、、、のようなイカ焼きです。

  


Posted by しぞーか式。 at 22:41Comments(0)イサーン式。

2013年02月25日

イサーン式。

はいこんにちは、しぞーか式です。ずいぶんながらくのご無沙汰でした。

ブログを休止してからあんなことこんなこと、楽しいことは山ほどあったのですが、まあそこはそれ、総てワタクシゴトでございます。ただ、ひとつだけ、ひとりじめにしておくにはあまりにも惜しい、わくわくする旅をしたので、このブログを借りてご報告しようと思いつきました。名付けて「イサーン式。」。

イサーンは、タイ北東部。タイの首都バンコクからはるか北東にあります。バンコクとはまた違う、独特の食、音楽、言葉を持つ地域です。



タイ北東部チェンカーンで見たメコン川の夕焼け


去年、この地域を中心に独りで長旅をしました。目的は、とある祭り。



実は、旅を終えてもうすぐ一年になるのですが、、、、。タイ北東部のダーンサイ Dan Sai という町で行われる、「Phi Ta Khon Festival ピーターコンフェスティバル」 という祭りです。去年(2012年)は、6月22~24日に行われました(毎年開かれる日は変わります)。


タイのイサーン地方まで祭りを見るために旅する人もそんなにはいないでしょうが、私自身、情報がなくて往生しましたので、この祭りを見てみようという変わった方のために、情報とヒントを残しておきたい気持ちが一つ。そして、祭りから間もなく1年たつのに、ときどきタイ北東部の日差しや、匂いがフラッシュバックするのですが、その思い出に捧げるために。
『イサーン式。』を、書いてみることにしました。

ということで、今日はまずは再開の予告。今日はこんなところで、さようなら。



(写真は、タイのテレビで見た時代劇『子連れ狼』。)
  
タグ :タイ


Posted by しぞーか式。 at 23:31Comments(0)イサーン式。