2009年12月03日
ミシン・バイオレンス
昨日は、何年か前、妻が企画したTシャツ展に参加して作品を作ったことを書いた。
実は、この展覧会では、もう一パターンのアイディアも作品にしている。
きのう紹介した作品は脱色するというアイディアだったが、Tシャツに絵を描かずに作品にするもう一つの手を考えているうちに、こんどは、縫うという手があるな、と思い至ったのだった。
ミシンでちょっと縫うだけの作品なのだが、全く技術がなかったのでえらく大変だったことを覚えている。
タイトルは、「暴力ミシン」。

これ、どんな作品か説明するのが非常に難しいので、絵解きでやってみる。
まず、普通のTシャツを用意する。
そして、Tシャツをまん中で畳む。

たたむのだけれど、普通に半分に畳んでいるわけではない。片っ方の袖にもう片っ方を突っ込むように入れて、二重になるように畳んでいるのが、おわかり頂けるだろうか。
この写真でいくと、左みごろが、右みごろの内側に入っているわけだ。

で、もう一枚のTシャツを、これと全く逆に畳む。そのうえで、2枚のTシャツの前と後ろをぬいつけると、あらふしぎ、一枚のTシャツの形になるのだ。

だから、身ごろも袖も、全て2重になるわけ。
この写真は、左と右を色違いのTシャツで作った。そして、襟元を最後まで縫い付けていないので、ちょっとVがあいている。

素材になったTシャツは、何軒かの安い服屋さんをのぞいて探したものだ。
左右をくっつけたときに意味が生まれるようなものをいろいろ探してみた結果見つけたものだ。
しかし、英語を話す人に聞いたわけではないので、LET’S STONE、で意味をなすかはちょっと疑問。本とは"Let's get stoned"でないと意味を成していないのかもしれない。
STONEというのは、薬物なんかでぼーっとする意味がある、と思うんだけど、、、、、

さて、このTシャツは、構造上、裏返しても表として着られる。
(ただ、残念ながら文は意味をなしていないと思う。)
ちなみに、このTシャツはぶかぶかのうえに派手なので、一度も着たことがない。
さらにちなみに。コム・デ・ギャルソンの中に、昔オムオムというラインがあって、これと同じアイディアをあるシーズンに展開していた。
でも、作ったのは私の方が先である。(自慢)
しかし、マジメな話、プロはすごいな、と思った。
実際にはギャルソンは、Tシャツだけでなく、ジャケット、カーディガンまでこのワンアイディアを展開させていて、しかもデザイン的には随所に様々なアイディアが付け加えられていた。思いつきだけですまないところが、さすがプロである。
このほか、この展覧会では、このアイディアをもとに、濃さの違うグレイで左右を縫い合わせたものや、前後に縫い合わせたもの(これは襟が詰まるので絶妙に着にくかった)なども作ったのだが、展覧会のあとも私が普通に着ていたので、どっかに埋まってしまっていると思われる。
また、子供サイズも作ったのだが、半そでTシャツのクセに妙に厚いので(2枚重ねになりますからね)、殿(今は中三女子だけど、当時は小学校中学年ぐらいじゃなかったかな???)は絶対着てくれなかったのを覚えている。
ずいぶん昔に作った服だけど、見ていると、またいろいろアイディアが沸いてきた~~~~
実は、この展覧会では、もう一パターンのアイディアも作品にしている。
きのう紹介した作品は脱色するというアイディアだったが、Tシャツに絵を描かずに作品にするもう一つの手を考えているうちに、こんどは、縫うという手があるな、と思い至ったのだった。
ミシンでちょっと縫うだけの作品なのだが、全く技術がなかったのでえらく大変だったことを覚えている。
タイトルは、「暴力ミシン」。

これ、どんな作品か説明するのが非常に難しいので、絵解きでやってみる。
まず、普通のTシャツを用意する。
そして、Tシャツをまん中で畳む。

たたむのだけれど、普通に半分に畳んでいるわけではない。片っ方の袖にもう片っ方を突っ込むように入れて、二重になるように畳んでいるのが、おわかり頂けるだろうか。
この写真でいくと、左みごろが、右みごろの内側に入っているわけだ。

で、もう一枚のTシャツを、これと全く逆に畳む。そのうえで、2枚のTシャツの前と後ろをぬいつけると、あらふしぎ、一枚のTシャツの形になるのだ。

だから、身ごろも袖も、全て2重になるわけ。
この写真は、左と右を色違いのTシャツで作った。そして、襟元を最後まで縫い付けていないので、ちょっとVがあいている。

素材になったTシャツは、何軒かの安い服屋さんをのぞいて探したものだ。
左右をくっつけたときに意味が生まれるようなものをいろいろ探してみた結果見つけたものだ。
しかし、英語を話す人に聞いたわけではないので、LET’S STONE、で意味をなすかはちょっと疑問。本とは"Let's get stoned"でないと意味を成していないのかもしれない。
STONEというのは、薬物なんかでぼーっとする意味がある、と思うんだけど、、、、、

さて、このTシャツは、構造上、裏返しても表として着られる。
(ただ、残念ながら文は意味をなしていないと思う。)
ちなみに、このTシャツはぶかぶかのうえに派手なので、一度も着たことがない。
さらにちなみに。コム・デ・ギャルソンの中に、昔オムオムというラインがあって、これと同じアイディアをあるシーズンに展開していた。
でも、作ったのは私の方が先である。(自慢)
しかし、マジメな話、プロはすごいな、と思った。
実際にはギャルソンは、Tシャツだけでなく、ジャケット、カーディガンまでこのワンアイディアを展開させていて、しかもデザイン的には随所に様々なアイディアが付け加えられていた。思いつきだけですまないところが、さすがプロである。
このほか、この展覧会では、このアイディアをもとに、濃さの違うグレイで左右を縫い合わせたものや、前後に縫い合わせたもの(これは襟が詰まるので絶妙に着にくかった)なども作ったのだが、展覧会のあとも私が普通に着ていたので、どっかに埋まってしまっていると思われる。
また、子供サイズも作ったのだが、半そでTシャツのクセに妙に厚いので(2枚重ねになりますからね)、殿(今は中三女子だけど、当時は小学校中学年ぐらいじゃなかったかな???)は絶対着てくれなかったのを覚えている。
ずいぶん昔に作った服だけど、見ていると、またいろいろアイディアが沸いてきた~~~~
タグ :Tシャツ展