2009年05月10日
不去来庵見学。
(昨日はへとへとで書けなかったのですが、
一口コメントを加えました。11日記す)
10日、井伝さんのご好意で、両替町の『不去来庵』を見学させていただいた。
両替町をずーっと中町の方へ進んでいったところにある、個人蔵の阿弥陀堂。

ビルに挟まれた壷地で、とてもこんな静かな空間があるとは思えないような場所。
境内を撮るのを忘れてしまっていた!
(写真はこちらなど、いくつかのHPにあります。)
これが、阿弥陀堂の扉。
厚さ40センチの土倉の中に、阿弥陀様が祭られている。
土倉作りの阿弥陀堂なんて、初めて見た。
立体写真になっていますので、立体視できる方はより目で見てください。


下の写真は、阿弥陀堂の扉。
アカンサスの花が浮き彫りにされている。
これが、漆喰を使って立体的に描く「こて絵」といわれる技法。
伊豆の長八と並び賞された、駿府の森田鶴堂の手になるもの。


漆喰は強アルカリ性なので、染料を混ぜてもすぐ変質してしまう。
顔料を練りこんだ漆喰を使い、何百種類ものコテで整形していくらしい。


この金剛力士像は、入り口の扉の裏に「塗られて」いる。
ぐっと力を込めた左手の指先は、10センチ近く飛び出している。
しっくいは乾くと後で重ねる事ができないため、濡れた布を被せて、休憩しては作業するという。
それにしても、大変な集中力と技量だ。


これは、さらに奥の別院に展示されている、髑髏の形の木魚。
写真ではよくわからないが、頭蓋骨のつなぎ目や歯のようすなど、非常に解剖学的にリアル。
仏教の「メメント・モリ」なのか?
大変に濃い、日曜の午前を過ごさせて頂いた。
一口コメントを加えました。11日記す)
10日、井伝さんのご好意で、両替町の『不去来庵』を見学させていただいた。
両替町をずーっと中町の方へ進んでいったところにある、個人蔵の阿弥陀堂。

ビルに挟まれた壷地で、とてもこんな静かな空間があるとは思えないような場所。
境内を撮るのを忘れてしまっていた!
(写真はこちらなど、いくつかのHPにあります。)
これが、阿弥陀堂の扉。
厚さ40センチの土倉の中に、阿弥陀様が祭られている。
土倉作りの阿弥陀堂なんて、初めて見た。
立体写真になっていますので、立体視できる方はより目で見てください。


下の写真は、阿弥陀堂の扉。
アカンサスの花が浮き彫りにされている。
これが、漆喰を使って立体的に描く「こて絵」といわれる技法。
伊豆の長八と並び賞された、駿府の森田鶴堂の手になるもの。


漆喰は強アルカリ性なので、染料を混ぜてもすぐ変質してしまう。
顔料を練りこんだ漆喰を使い、何百種類ものコテで整形していくらしい。


この金剛力士像は、入り口の扉の裏に「塗られて」いる。
ぐっと力を込めた左手の指先は、10センチ近く飛び出している。
しっくいは乾くと後で重ねる事ができないため、濡れた布を被せて、休憩しては作業するという。
それにしても、大変な集中力と技量だ。


これは、さらに奥の別院に展示されている、髑髏の形の木魚。
写真ではよくわからないが、頭蓋骨のつなぎ目や歯のようすなど、非常に解剖学的にリアル。
仏教の「メメント・モリ」なのか?
大変に濃い、日曜の午前を過ごさせて頂いた。