2009年10月03日
こわいもの。
ここのところ、iPhoneからの投稿が続いていた。
まあ、本業がそこそこ忙しかったせいで、ゆっくりPCと向き合う時間が物理的にとれなかったのだけれど、以前はもっともっと忙しいときにもPCから投稿してきたわけで。
iPhone、端末としては悪くはないのだけど、やっぱりパソコンで入力するのとは文体が変わってしまう。キーボードでがんがん打てないので、思考のテンポに入力が追いついていかないせいだと思う。
飛躍も多いし、ことば足らずもある。
そんなわけで、ちょっと気持ちに余裕がある今晩、最近のブログをちょっと読み直して、この1週間分ぐらいを若干書き直したりした。
iPhoneは下書きの道具ぐらいにとどめておくのがいいのかな、と思い始めている。
さて、ここからは全く別のお話。
今日、もらっちゃ王(5歳男子)をお風呂に連れて行った。
そうしたら、階段の横のくらがりあたりで目を隠しながら歩いていたので、「どうしたの?」と聞いたら、「あっちは暗いから見ないようにしてるの」だって。
もらっちゃ王「暗いところには、ぞんびとかいるでしょ。」
ぞ、ぞんび?
おふろに入って、髪をあらってやりながら、さらに話を続けた。
(もらっちゃ王、以下は「も」と書きます)
も「おとうさんって、こわいものないの?」
うーん、別にないねえ。
も「動物とかも?」
うーん、恐い動物は、いないなあ。ライオンとか、檻がなくていたら怖いかなあ。
ねえ、もらっちゃ王は、なんでぞんびが恐いの?
も「ハロウィーンの袋に書いてあったんだよ」
というわけで、おふろから上がったもらっちゃ王がみせてくれたのが、この袋。

顔に傷があるのと、目の色が恐いんだって。
お父さんが責任もって捨ててあげるから、と言ったら安心していたようだ。
そういえば、子供のころ、暗闇って何であんなに恐かったんだろう。
子供心にも、お父さんやお母さんがいるこの現実世界に、ぞんびが出てくるとは思っていなかったはずだ。
5歳のもらっちゃ王も、そこのところはわかっている気がする。
でも。今ふと思ったのだが、この現実世界が、ある日、ある瞬間、全く別の世界になってしまうことについては、おびえていたような気がする。
うまくことばにして説明できるか自信がないのだけれど、、、、
オトナの私たちは、この世界は、強固な法則でガッチリ固められた安定した世界だと思っている。
一方、コドモは、今いる世界の安定性は一応信じているけれど、ふとしたはずみで、そこに裂け目が生まれたらどうしよう、安定していない別の世界へ飛ばされてしまったらどうしよう、と思っている。
このリアルで堅固な世界のほかに、もう一つ自分の知らない別の論理、別の成り立ちでできている「世界」がひっそりと存在していて、そこへふっとした瞬間にすべり落ちてしまうかもしれない、という恐怖。
暗いところが恐いのも、それが現実の世界に開いた、ちょっとした裂け目だからかな。
そういえば、村上春樹の『1Q84』も、現実の世界にちょっと開いた裂け目から、別の世界に入り込んでしまう、というモノガタリと言えなくもない。
まあ、本業がそこそこ忙しかったせいで、ゆっくりPCと向き合う時間が物理的にとれなかったのだけれど、以前はもっともっと忙しいときにもPCから投稿してきたわけで。
iPhone、端末としては悪くはないのだけど、やっぱりパソコンで入力するのとは文体が変わってしまう。キーボードでがんがん打てないので、思考のテンポに入力が追いついていかないせいだと思う。
飛躍も多いし、ことば足らずもある。
そんなわけで、ちょっと気持ちに余裕がある今晩、最近のブログをちょっと読み直して、この1週間分ぐらいを若干書き直したりした。
iPhoneは下書きの道具ぐらいにとどめておくのがいいのかな、と思い始めている。
さて、ここからは全く別のお話。
今日、もらっちゃ王(5歳男子)をお風呂に連れて行った。
そうしたら、階段の横のくらがりあたりで目を隠しながら歩いていたので、「どうしたの?」と聞いたら、「あっちは暗いから見ないようにしてるの」だって。
もらっちゃ王「暗いところには、ぞんびとかいるでしょ。」
ぞ、ぞんび?
おふろに入って、髪をあらってやりながら、さらに話を続けた。
(もらっちゃ王、以下は「も」と書きます)
も「おとうさんって、こわいものないの?」
うーん、別にないねえ。
も「動物とかも?」
うーん、恐い動物は、いないなあ。ライオンとか、檻がなくていたら怖いかなあ。
ねえ、もらっちゃ王は、なんでぞんびが恐いの?
も「ハロウィーンの袋に書いてあったんだよ」
というわけで、おふろから上がったもらっちゃ王がみせてくれたのが、この袋。

顔に傷があるのと、目の色が恐いんだって。
お父さんが責任もって捨ててあげるから、と言ったら安心していたようだ。
そういえば、子供のころ、暗闇って何であんなに恐かったんだろう。
子供心にも、お父さんやお母さんがいるこの現実世界に、ぞんびが出てくるとは思っていなかったはずだ。
5歳のもらっちゃ王も、そこのところはわかっている気がする。
でも。今ふと思ったのだが、この現実世界が、ある日、ある瞬間、全く別の世界になってしまうことについては、おびえていたような気がする。
うまくことばにして説明できるか自信がないのだけれど、、、、
オトナの私たちは、この世界は、強固な法則でガッチリ固められた安定した世界だと思っている。
一方、コドモは、今いる世界の安定性は一応信じているけれど、ふとしたはずみで、そこに裂け目が生まれたらどうしよう、安定していない別の世界へ飛ばされてしまったらどうしよう、と思っている。
このリアルで堅固な世界のほかに、もう一つ自分の知らない別の論理、別の成り立ちでできている「世界」がひっそりと存在していて、そこへふっとした瞬間にすべり落ちてしまうかもしれない、という恐怖。
暗いところが恐いのも、それが現実の世界に開いた、ちょっとした裂け目だからかな。
そういえば、村上春樹の『1Q84』も、現実の世界にちょっと開いた裂け目から、別の世界に入り込んでしまう、というモノガタリと言えなくもない。
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