2009年09月10日
もうすぐ実りの秋。


例年より遅いけど、通勤途中の田んぼで稲の花を見た。
うまく実ることを祈っています。
ところでCafe Istanbulですが、、さっき仕事の帰りにオーナーさ
んが店の前にいて話ができました。工事をした業者の社長さんもいて、既
に愛されているかんじがありあり。来週火曜のディナーから本格オープン
だそうです。
2009年09月09日
ツンデレな焼きそば
富士宮と言えば、

浅間大社ですね。
とりあえず、お約束でおみくじを買ってみると。

「今までの苦しみわずらいもいつか消えて
心楽しい時の遠からず来ます」
今でも十分に心楽しいと思っていたのだが、もっと幸せになれる、ということか。
こういわれると、大吉をひいて「今が最高。このまま幸せが続きます」といわれるより、
ずっと明日が楽しくなる。
なんてことをしているうちにもうお昼時。
こうなればもう、これしかないです。

西富士宮駅からすぐのところにある、お好み焼き屋さん「ふみ」。
入り口のところになんか置いてあることがあって(この日もそうだった)、いつも、「いいですか」、と声をかけながら入るのだが、心配ご無用。ちゃんとやってます。

この犬、ふだんは檻にいるのだけど、常連のおばちゃんが来て、いいこいいこしてる。ふらふら店内を歩き回るので、こういうのがダメな人はダメかな。でも、まあ、これは一種の通過儀礼みたいなもの。
これがキツい人はここが楽しめない、とハードボイルドに言っておきましょう。

創業当時に特注したという(といっても、富士宮のお好み焼き屋さんはだいたいそうらしいが)巨大な鉄板。70センチ×2メートルぐらいはある。

厚さも1センチぐらいあるかな。
これで、おばちゃんの毒舌とともに味わうのが、「ふみ」流の富士宮焼きそばだ。

いわく、
「うちで本当においしいのは、やきそばじゃなくてお好み焼きだからね」。
「おいしくないって言う人には、帰ってもらうことにしてんの」。
という話をしながらも、常連さんと「麻生総理は総理を辞めたらどんな仕事があるのか」とか、「生活保護を受けたほうが年金をもらうより割がいい」などなど、タイムリーな井戸端会議、いや鉄板端会議も進む。
しかし、その一見とっつきの悪い感じにだまされてはいけない。
たとえば、水はセルフサービス。この日も、最初の一杯は給水機から自分でくんだ。暑かったので「ごくごく」と飲み干して、さあもう一杯と立ち上がろうとすると、さっとペットボトルに冷やした水を「こっちのほうが冷たいから」と出してくれる。
山ほどキャベツや肉かすを入れてくれるので、驚いたら、「麺一袋はふやせないから、ここんとこでオマケね」と言ってくれる。
機関銃のようにしゃべりながらも、どこかほっとさせてくれる、いいおばちゃんなのだ。
最初ツンとして、最後にちょっとデレっとさせてくれる。秋葉原のメイド喫茶のツンデレ接客はここから生まれたのかもしれない(うそ)。
椅子の上に1円玉が落ちていた。おばちゃんに言うと、

「昨日駄菓子を買いに来た子が1円玉で払ってたからねえ、じゃあここにとっとく、と棚に置いた。

そういえば、駄菓子も山ほど置いてある。
こんなに地域密着なお店、よそものの自分が行っていいのかと思うこともあるけど、最初の出会いから7,8年。全く変わらないおばちゃんに会いに、つい行ってしまう。
『ふみ』
静岡県富士宮市貴船町2-9
0544-23-2515
11:00AM~19:00
水休み、不定休あり

浅間大社ですね。
とりあえず、お約束でおみくじを買ってみると。

「今までの苦しみわずらいもいつか消えて
心楽しい時の遠からず来ます」
今でも十分に心楽しいと思っていたのだが、もっと幸せになれる、ということか。
こういわれると、大吉をひいて「今が最高。このまま幸せが続きます」といわれるより、
ずっと明日が楽しくなる。
なんてことをしているうちにもうお昼時。
こうなればもう、これしかないです。

西富士宮駅からすぐのところにある、お好み焼き屋さん「ふみ」。
入り口のところになんか置いてあることがあって(この日もそうだった)、いつも、「いいですか」、と声をかけながら入るのだが、心配ご無用。ちゃんとやってます。

この犬、ふだんは檻にいるのだけど、常連のおばちゃんが来て、いいこいいこしてる。ふらふら店内を歩き回るので、こういうのがダメな人はダメかな。でも、まあ、これは一種の通過儀礼みたいなもの。
これがキツい人はここが楽しめない、とハードボイルドに言っておきましょう。

創業当時に特注したという(といっても、富士宮のお好み焼き屋さんはだいたいそうらしいが)巨大な鉄板。70センチ×2メートルぐらいはある。

厚さも1センチぐらいあるかな。
これで、おばちゃんの毒舌とともに味わうのが、「ふみ」流の富士宮焼きそばだ。

いわく、
「うちで本当においしいのは、やきそばじゃなくてお好み焼きだからね」。
「おいしくないって言う人には、帰ってもらうことにしてんの」。
という話をしながらも、常連さんと「麻生総理は総理を辞めたらどんな仕事があるのか」とか、「生活保護を受けたほうが年金をもらうより割がいい」などなど、タイムリーな井戸端会議、いや鉄板端会議も進む。
しかし、その一見とっつきの悪い感じにだまされてはいけない。
たとえば、水はセルフサービス。この日も、最初の一杯は給水機から自分でくんだ。暑かったので「ごくごく」と飲み干して、さあもう一杯と立ち上がろうとすると、さっとペットボトルに冷やした水を「こっちのほうが冷たいから」と出してくれる。
山ほどキャベツや肉かすを入れてくれるので、驚いたら、「麺一袋はふやせないから、ここんとこでオマケね」と言ってくれる。
機関銃のようにしゃべりながらも、どこかほっとさせてくれる、いいおばちゃんなのだ。
最初ツンとして、最後にちょっとデレっとさせてくれる。秋葉原のメイド喫茶のツンデレ接客はここから生まれたのかもしれない(うそ)。
椅子の上に1円玉が落ちていた。おばちゃんに言うと、

「昨日駄菓子を買いに来た子が1円玉で払ってたからねえ、じゃあここにとっとく、と棚に置いた。

そういえば、駄菓子も山ほど置いてある。
こんなに地域密着なお店、よそものの自分が行っていいのかと思うこともあるけど、最初の出会いから7,8年。全く変わらないおばちゃんに会いに、つい行ってしまう。
『ふみ』
静岡県富士宮市貴船町2-9
0544-23-2515
11:00AM~19:00
水休み、不定休あり
2009年09月08日
夏のなごり2
家の前のアスファルトに落書きがしてあった。

書いたのはもらっちゃ王(5歳男子)。
チョークかと思ったら、花火のほのおで書いたんだって。
そしてこちらは姫(小3女子)が書いた。

夏が終わるなあ。
*メール投稿したら、写真が入らないという問題がありました。
というわけで、写真を入れなおしています。

書いたのはもらっちゃ王(5歳男子)。
チョークかと思ったら、花火のほのおで書いたんだって。
そしてこちらは姫(小3女子)が書いた。

夏が終わるなあ。
*メール投稿したら、写真が入らないという問題がありました。
というわけで、写真を入れなおしています。
タグ :殿姫もらっちゃ王
2009年09月07日
しみじみとアゴを出し。
ふるさとの出雲から、お土産が届いた。

郷土の食材をベースにできた、新たな名物料理。
最近、いろんな地域で、こういうコンセプトのものを見かける。
でも、これはほんとうにおいしい。

飛魚と書いて、「アゴ」と読む。
たぶん、飛魚の方言なんだろう。
いわしに似た、濃厚なダシがおいしい。
(出雲には、アゴで作った直径7センチほどもある巨大なチクワ、「あご野焼き」も存在する。
こちらは、古くからある、私にとってはなつかしの味。)

出雲名物、しじみラーメン。
お酒を飲みすぎた次の日に、しみじみ食す。
追伸。
噂のカフェ・イスタンブールですが、まだオープンしていない模様。
また動きがあったらお知らせします。

郷土の食材をベースにできた、新たな名物料理。
最近、いろんな地域で、こういうコンセプトのものを見かける。
でも、これはほんとうにおいしい。

飛魚と書いて、「アゴ」と読む。
たぶん、飛魚の方言なんだろう。
いわしに似た、濃厚なダシがおいしい。
(出雲には、アゴで作った直径7センチほどもある巨大なチクワ、「あご野焼き」も存在する。
こちらは、古くからある、私にとってはなつかしの味。)

出雲名物、しじみラーメン。
お酒を飲みすぎた次の日に、しみじみ食す。
追伸。
噂のカフェ・イスタンブールですが、まだオープンしていない模様。
また動きがあったらお知らせします。
2009年09月06日
2009年09月05日
夏のなごり
今日はお休み。天気もいい。
夏の間、行きたくてもいけなかったあそこへ、行ってみますか。

橋を渡ると、広い川べりが広がる。

持ち込んだテントを広げて、私はおやすみモード。

子供たちは、川遊びを始めた。
ここは、清水区にある森林公園、「やすらぎの森」。

水はかなり冷たいが、心配ご無用。近くには『やませみの湯』という温泉施設があって、ゆったりからだを温められる。
温泉のところは写真を撮っていないけど、大きな室内浴場のほかに、3つの露天風呂があり、ゆったりできる。

そこの売店で、もらっちゃ王、ウルトラサイダーを発見。
セブンのが欲しいんだって。

ざんねん、初代ウルトラマンだった。

それっぽっちのことで、ちょっとすねていたもらっちゃ王。

そして日も落ちて、山道を自宅へと帰るのだった。(もちろん地図の読めない男は助手席で。)
『やませみの湯』
静岡市清水区西里1449
054-343-1126
4月1日~10月31日 AM9:30~PM8:30
11月1日~3月31日 AM9:30~PM7:30
休日:
月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/2)
大人/3時間まで 600円 3時間以上 800円
小人/3時間まで 300円 3時間以上 400円
夏の間、行きたくてもいけなかったあそこへ、行ってみますか。


橋を渡ると、広い川べりが広がる。

持ち込んだテントを広げて、私はおやすみモード。

子供たちは、川遊びを始めた。
ここは、清水区にある森林公園、「やすらぎの森」。

水はかなり冷たいが、心配ご無用。近くには『やませみの湯』という温泉施設があって、ゆったりからだを温められる。
温泉のところは写真を撮っていないけど、大きな室内浴場のほかに、3つの露天風呂があり、ゆったりできる。

そこの売店で、もらっちゃ王、ウルトラサイダーを発見。
セブンのが欲しいんだって。

ざんねん、初代ウルトラマンだった。

それっぽっちのことで、ちょっとすねていたもらっちゃ王。

そして日も落ちて、山道を自宅へと帰るのだった。(もちろん地図の読めない男は助手席で。)
『やませみの湯』
静岡市清水区西里1449
054-343-1126
4月1日~10月31日 AM9:30~PM8:30
11月1日~3月31日 AM9:30~PM7:30
休日:
月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/2)
大人/3時間まで 600円 3時間以上 800円
小人/3時間まで 300円 3時間以上 400円
2009年09月04日
心の地図
人によって、「心の地図」は全然違う。
別に詩的な比喩を言っているのではない。
「あのラーメン屋の角を曲がってさあ、、、」と言われて、そんなとこにラーメン屋なんてあったっけ、と聞くと、あんなにおいしい店知らないの、といわれる。
逆に、「あの金物屋の向かいにさあ、」というと、そんなところに金物屋なんてあったっけ、と言われることも。
おでんの道具とか売ってて、面白いお店なんだけどな。
要するに、人間は自分の関心のあるものしか見ない、ということなんだろう。
そういえば、もらっちゃ王(5歳男子)も、学校の校庭の掲示板とか、へんなものを目印にして歩いているんだよね。
同じ街を歩いていても、実はみんな、見ているものは違うのだ。
いやいや、しかしこの話は枕。
今日は、亡くなった妻の母のことを話したかったのだ。
義母は、朝鮮から引き上げた経験を持っていた。
住んでいたのは今の北朝鮮。今では行こうにもいけない、国境の奥深くの街だ。
そんな遠くから、同じ街に住んでいた人と日本を目指して逃げ続け、途中、知り合いの子供の死を看取ったり、兵隊に追いかけられたりと、たいへんな思いをして日本に戻ってきた。
義母が無事に帰れなかったら、私の妻もこの世にいないと思うと、なんだか不思議な気がするのだが、、、、。
さて、その義母と一緒な街に住んでいた人たちが、何年か前に本を作った。
その本には、当時住んでいた町の暮らしや、引き上げの苦労などの文章が寄せられていた。
この本は何冊か出て、義母も文章を寄せ、それを手伝った関係で(義母の手書きの文をワープロ起こししただけだが)ので、私も見る機会があったのだけれど、その本には、その街に住んでいた何人かが、それぞれの記憶を集めて、みんなで当時の街の地図を作ったものがあった。
学校、交番、食堂に呉服屋。
50年も前にいた場所。もうそこには行くこともかなわない。それでも、記憶をたどって地図を作ってみたいと思う気持ち。
一枚の地図に込められた思い。まじまじと、その手書きの地図に見入ってしまった。
別に詩的な比喩を言っているのではない。
「あのラーメン屋の角を曲がってさあ、、、」と言われて、そんなとこにラーメン屋なんてあったっけ、と聞くと、あんなにおいしい店知らないの、といわれる。
逆に、「あの金物屋の向かいにさあ、」というと、そんなところに金物屋なんてあったっけ、と言われることも。
おでんの道具とか売ってて、面白いお店なんだけどな。
要するに、人間は自分の関心のあるものしか見ない、ということなんだろう。
そういえば、もらっちゃ王(5歳男子)も、学校の校庭の掲示板とか、へんなものを目印にして歩いているんだよね。
同じ街を歩いていても、実はみんな、見ているものは違うのだ。
いやいや、しかしこの話は枕。
今日は、亡くなった妻の母のことを話したかったのだ。
義母は、朝鮮から引き上げた経験を持っていた。
住んでいたのは今の北朝鮮。今では行こうにもいけない、国境の奥深くの街だ。
そんな遠くから、同じ街に住んでいた人と日本を目指して逃げ続け、途中、知り合いの子供の死を看取ったり、兵隊に追いかけられたりと、たいへんな思いをして日本に戻ってきた。
義母が無事に帰れなかったら、私の妻もこの世にいないと思うと、なんだか不思議な気がするのだが、、、、。
さて、その義母と一緒な街に住んでいた人たちが、何年か前に本を作った。
その本には、当時住んでいた町の暮らしや、引き上げの苦労などの文章が寄せられていた。
この本は何冊か出て、義母も文章を寄せ、それを手伝った関係で(義母の手書きの文をワープロ起こししただけだが)ので、私も見る機会があったのだけれど、その本には、その街に住んでいた何人かが、それぞれの記憶を集めて、みんなで当時の街の地図を作ったものがあった。
学校、交番、食堂に呉服屋。
50年も前にいた場所。もうそこには行くこともかなわない。それでも、記憶をたどって地図を作ってみたいと思う気持ち。
一枚の地図に込められた思い。まじまじと、その手書きの地図に見入ってしまった。
2009年09月03日
濃縮。

関係がこじれるまでにはいろいろある。いろいろあるので、軽々には言え
ることではない。
のだが。
やっぱり老婆心ながら一言。
マンションが建つまでは、シンプルに反対でもよかったのかもしれない。
それこそ一杯いろんなことがあっただろうから。
でも、実際に売り出しが始まると、下見に来た人がこれを見る。
見て、それでもあえてここを買おうという人は、多分キツくて濃ゆーい人
たちばかりだ。
近所づきあい、絶対しないもんね。しない方がラクだし。
そういう、後々付き合うのに大変な人を、この看板は、わざわざぎゅーっ
と濃縮して呼び寄せてしまっているような気がしてならない。
2009年09月02日
2009年09月01日
地図が読めない男(それは私)。
今日、もらっちゃ王(5歳男子)を幼稚園へ連れて行った。夏休み以来、久しぶりの登園だ。
いつものように、車で。
そうしたら、案の定、道を間違えそうになった。正確に言うと、「あ、間違えた」と思って、どうしようかと走っていたら、実は間違えてなかったことがだんだんわかってきた、ということなのだけれど。
わずか10分ほどの距離。もう何回通った道かわからないのに、間をおくとまたダメになっちゃう。
うちの妻はもう心得ていて、家を出る前に「道、わかる?」と聞いてきた。
馬鹿にするなよ、と言いたい気持ちをぐっとおさえて、「大丈夫だよ」と言ったけど、結局はこのざまである。
原因はなんとなくわかっている。
わたしは、道を、映像でしか覚えられないのだ。
重要な曲がり角を、絵で覚えていて、その絵に近いところにくると、あ、ここで右に曲がるんだな、と思い出す、という感じ。だから、ちょっと道路工事とかしていたり、夜で景色が違ったりすると、いくら通いなれた道でもとたんにわからなくなってしまう。
そういうわけで、たとえば、初めてのビルを歩いていてもすぐ道に迷ってしまう。
階段を上がるとする。踊り場で180度向きが変わると、もうとたんにどっちがどっちだかわからなくなるのだ。
普通、地図を見る人は、俯瞰的な位置関係をどこかで頭におきながら見るものだろうが、私は、地図をぐるぐる回し、地図の上のほうと目の前の方向とを必死に一致させながら見る。ハンドルと一緒に地図もまわしていて、忙しいったらない。
。。。。。情けない。
ちなみに、妻はすごく方向感覚がよく、見知らぬ道でもざっくりとしたナビならこなしてしまう。私はその命令にしたがってハンドルを切るだけである。
もらっちゃ王は、そんな父の苦悩をよそに、初日の幼稚園を満喫してきた。
もらっちゃ王、近所をうろうろするのは大好きみたいだし、なにより、父がいつもと違う方向にハンドルを切ると、ちがうよ、ちがうよ、と教えてくれる。どうやら、方向感覚は父よりかなりまともなようだ。
ぜひ、妻に似て、地図の読める男に仕上がって欲しいものだと、父は思っている。
いつものように、車で。
そうしたら、案の定、道を間違えそうになった。正確に言うと、「あ、間違えた」と思って、どうしようかと走っていたら、実は間違えてなかったことがだんだんわかってきた、ということなのだけれど。
わずか10分ほどの距離。もう何回通った道かわからないのに、間をおくとまたダメになっちゃう。
うちの妻はもう心得ていて、家を出る前に「道、わかる?」と聞いてきた。
馬鹿にするなよ、と言いたい気持ちをぐっとおさえて、「大丈夫だよ」と言ったけど、結局はこのざまである。
原因はなんとなくわかっている。
わたしは、道を、映像でしか覚えられないのだ。
重要な曲がり角を、絵で覚えていて、その絵に近いところにくると、あ、ここで右に曲がるんだな、と思い出す、という感じ。だから、ちょっと道路工事とかしていたり、夜で景色が違ったりすると、いくら通いなれた道でもとたんにわからなくなってしまう。
そういうわけで、たとえば、初めてのビルを歩いていてもすぐ道に迷ってしまう。
階段を上がるとする。踊り場で180度向きが変わると、もうとたんにどっちがどっちだかわからなくなるのだ。
普通、地図を見る人は、俯瞰的な位置関係をどこかで頭におきながら見るものだろうが、私は、地図をぐるぐる回し、地図の上のほうと目の前の方向とを必死に一致させながら見る。ハンドルと一緒に地図もまわしていて、忙しいったらない。
。。。。。情けない。
ちなみに、妻はすごく方向感覚がよく、見知らぬ道でもざっくりとしたナビならこなしてしまう。私はその命令にしたがってハンドルを切るだけである。
もらっちゃ王は、そんな父の苦悩をよそに、初日の幼稚園を満喫してきた。
もらっちゃ王、近所をうろうろするのは大好きみたいだし、なにより、父がいつもと違う方向にハンドルを切ると、ちがうよ、ちがうよ、と教えてくれる。どうやら、方向感覚は父よりかなりまともなようだ。
ぜひ、妻に似て、地図の読める男に仕上がって欲しいものだと、父は思っている。
タグ :地図