2009年09月25日
天使の気分で学校で
殿(中3女子)と一緒に、高校見学に行ってみた。
大勢の高校生が普通に勉強しているところを自由に出入りしながら見るという、めったにない機会。
黒板を一生懸命にノートする子、机に突っ伏しつつ、寝ているかと思えば横目で教科書を覗いている子。
それぞれ様々な姿勢ながら、なんとなく先生の話を聞いている。
いい学校だな、と思った。
しかしこの時、同時に、自分の不思議な立場も思った。
授業を見ている立場ながら、授業に参加するでもなく、教室から教室へ自由に出入りができる。
学生の頃は、こんなふうに自分が授業を見るなんて思わなかった。
学生の頃は、自分の目線でしか授業は見えない。退屈な授業も、面白い授業も。
でも、今回の見学は違った。
ちょっとした先生の緊張もよく見えるし、短い時間ながら、先生と生徒の、なんというか、かけひきみたいなものも見えてくる。
自分がこの学校という空間から完全にはじき出されてしまってもう戻れないと考えるとさびしさもあるんだけど、でも、その犠牲を払って今手にしている、俯瞰的な視点の面白さ。
大好きな映画、ベルリン天使の詩の図書館のシーンを思い出した。
巨大で天井の高い図書館が出てくる。ここには、ひとも集まるが、天使たちも集まる。
天使たちには、人々が本を黙読する声が、さざなみのように聞こえる。そこで、天使は、本を読んでいる誰かの頭にそっと頭をつける。
こうして、天使たちは人間が黙読する声をじっと聞いているのだった。
大勢の高校生が普通に勉強しているところを自由に出入りしながら見るという、めったにない機会。
黒板を一生懸命にノートする子、机に突っ伏しつつ、寝ているかと思えば横目で教科書を覗いている子。
それぞれ様々な姿勢ながら、なんとなく先生の話を聞いている。
いい学校だな、と思った。
しかしこの時、同時に、自分の不思議な立場も思った。
授業を見ている立場ながら、授業に参加するでもなく、教室から教室へ自由に出入りができる。
学生の頃は、こんなふうに自分が授業を見るなんて思わなかった。
学生の頃は、自分の目線でしか授業は見えない。退屈な授業も、面白い授業も。
でも、今回の見学は違った。
ちょっとした先生の緊張もよく見えるし、短い時間ながら、先生と生徒の、なんというか、かけひきみたいなものも見えてくる。
自分がこの学校という空間から完全にはじき出されてしまってもう戻れないと考えるとさびしさもあるんだけど、でも、その犠牲を払って今手にしている、俯瞰的な視点の面白さ。
大好きな映画、ベルリン天使の詩の図書館のシーンを思い出した。
巨大で天井の高い図書館が出てくる。ここには、ひとも集まるが、天使たちも集まる。
天使たちには、人々が本を黙読する声が、さざなみのように聞こえる。そこで、天使は、本を読んでいる誰かの頭にそっと頭をつける。
こうして、天使たちは人間が黙読する声をじっと聞いているのだった。