2010年08月06日

シャッターの手前の無限

カメラを持つとき、シャッターを押す寸前まで私たちが感じる、何でも撮れる無限の万能感。

その逆に、シャッターを押し、写真に定着されたあとの、もうこの瞬間は二度と来ず、同じ写真は撮り得ず、このなかのごくわずかな要素すら変更不可能であるという痺れるほどの無力感。

なんて話を、この本を読みながら考えていた。

デリダが書いた、写真エッセイ。すごく短いけど、読み込もうとするとなかなかに骨な本。
  


Posted by しぞーか式。 at 23:50Comments(0)