2009年12月15日

ひねもす。

小学校の頃って、みんなが手を上げていると釣られてよく手を挙げてしまったものだ。

「この歌ってどんな意味だと思う?」と先生。
国語の授業でのことだった。

大概は他の子が当たるので油断していると、ここぞというところで、全然見当もつかない問題が当たってしまったりする。

この日もそんなマーフィの法則どおり、見事当たる。
困った挙句、わからないまま答えた。





「春の海に、ヒネモスがのたりのたりと浮いているところをうたっていると思います」

案の定、先生に「ヒネモスって何?」と切り替えされて、立ち往生してしまった。

ネタと思われても仕方がないが、ほんとうに事実である。


「春の海 ひねもす のたりのたりかな」蕪村

ちなみに、教科書的正答は、「春の海は 一日中 のたりのたりと波打っているなあ」、だと思う。


・・・・・・・・・

でも、ホントに珍獣「ヒネモス・ノタリ」を一瞬見かけたような気がする(でも確信はないことだなあ)、という歌だったら、どうしますか?

春の海 ヒネモス ノタリ のたりかな?







さて、先日、沼津に立ち寄ったとき、こんなカフェを見つけた。

ひねもす。

『ひねもすCAFE』。

ひねもす。

大正3年に建てられた石造りの蔵を改装したカフェだ。

ひねもす。
古いつくりの蔵を大切に改装してある。
なんでも、昔は「ダンスホール」だったこともあったのだとか。

モボ、モガが集う場所だったのだろうか。


時は経って。
表通りから一本入った路地に、10年ほど使われずにほおって置かれていたのを、オーナーさんが友人たちと自力で修理して、今の状態にまで持っていったのだという。
大変な労力だ。そして、自分好みの場所を作りたいという強い思いと。

しかし、このカフェ、どこを見ても、全て絵になってしまう。



ひねもす。
ひねもす。
ひねもす。
ひねもす。

うーん、ユルさに隙がない、、、、、、っていうと違うな、「凛としてユルい」、かな。

この時のBGMは、原田郁子のソロアルバム、『ピアノ』。
完璧だ。



ひねもす。

ひねもすCAFE

沼津市魚町20番地
営業時間
12:00~21:30(LO21:00)
定休日
月曜日・火曜日(祭日営業)







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Posted by しぞーか式。 at 00:08│Comments(2)しぞーかを味わう
この記事へのコメント
「凛としてユルい」とてもうれしい言葉遣いでした。

まさに 凛としたユルさを大事にしたいといつも思っています。

計算されてないようで計算してる空間は、私が長年居場所探しをあちらこちらとするうちに培った「徹底的に居心地の良い」しかし「日常ではない」という空間です。


だけれど、なかなか靜岡や沼津じゃ難しいのかなって、最近壁にぶつかっていたところでした。

でもこのcafeがよろこんでくれるようなブログを発見して、もうすこしここでがんばってみようかなという気持ちになりました。

ありがとうございました。
Posted by オーナーヨーコ。 at 2009年12月26日 13:41
先日はごちそうさまでした。

たとえ行けなくても、今日も開いてるんだろうな、と思うだけでほっとするお店があります。
れってお客の勝手な言い分ですが。

開店までも大変だったと思いますが、お店をいつもいつでも開き続けるって、これはまた大変なことなんでしょうね。
私的には、「有り難い」と言うしかないです。

こんどはゆっくり過ごしたいです。
Posted by しぞーか式。 at 2009年12月28日 03:46
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ひねもす。
    コメント(2)